第104章

相沢美月視点

  私は完全に神谷陸にここへ閉じ込められていた。スマホは返してもらえたけれど、一ノ瀬蓮にかけた電話も、送ったメッセージも、全部が沈黙のまま。

  ネットの暴露記事を片っ端から追って、そこから蓮の情報を拾おうとした。けれど、どれだけ探しても収穫はない。

  最初にニュースが出た時点の内容以外、続報らしい続報が、どこにも見当たらなかった。

  じわり、と。

  胸の奥から、妙な違和感がせり上がってくる。

  神谷陸は確かにスマホを渡してきた。なのに、私が触れられる情報は不自然なくらい狭い。まるで――誰かが、私に「これだけを見せたい」とでも言うみたいに。

  キッチンで...

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