第130章

  さっきまでは相手の腹が読めないだけだった。けれど今は、もう十分すぎるほどはっきりしている。

  神谷のお婆さんは、最初からこれを仕組んでいた。目的なんて顔に書いてある。

  私が心配しているのを利用して、ここに縛りつけるつもりだったのだ。

  ここまで来たら、もう体面だの遠慮だのを気にしてやる必要はない。

  「お婆さま、どういうおつもりですか?」

  顔を上げて見据える。瞳の奥に渦巻く感情は、隠しもしない。

  「わざと私をこっちへ連れてきて、閉じ込めるつもり? それとも……最初から狙いは一ノ瀬蓮だったの?」

  危うく、一番大事なことを見落とすところだった。

  この...

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