第15章

私は黙ったまま、相手が口を開くのを待った。

白石萌が先に言った。

「さっき、エスデザイナーのジュエリーだって言ってましたよね。本当なんですか? エスデザイナーって、もう2年も表に出てないのに……どうやって見つけたんですか?」

思わず眉を上げる。

まさか白石萌が、私のもう一つの顔にそこまで執着するなんて。

「私が頼めたのは、その人のデザインですけど。それが何か?」

神谷陸が苛立ったように口を挟む。

「何がデザイナーだよ。相沢美月、さっきも言っただろ。わけの分からない相手に勝手にデザインなんか頼むな」

私が答えるより先に、白石萌が彼へ言い返した。

「エスデザイナーは、すごく有名...

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