第90章

私の言葉はまるで効かなかった。むしろ、言ったせいで余計に熱が上がったみたいだ。

「どういうことなんですか?」

「相沢さん! ちゃんと説明してもらわないと、さすがに納得できません」

「資金がないなら、こっちは無駄骨ですよ。分かってます?」

私は自分の席に腰を下ろし、表情を崩さないまま言い直す。

「プロジェクトは続行します。お金なら――私が出します」

その瞬間、視線が一斉にこちらへ集まった。

「……あなたが?」

いちばん驚く答えだって、自分でも分かっている。誰が想像するだろう、こんな結論を。

だって彼らは知っている。私は家が潰れた元お嬢様で、昔は財産があったとしても、それはもう...

ログインして続きを読む