第12章:スウィート・トーメント

キング・レイ視点

彼女が着替えを終えた部屋へ足を踏み入れた俺は、思わず立ち尽くした。俺が買い与えたシャツとショートパンツを身につけた彼女は、まさに息をのむほどの美しさだった。ブラジャーを着けていないことは一目でわかった。これについては後で彼女に尋ねなければなるまい。俺は彼女の全身に視線を走らせた。ここまで彼女に似合うとは思ってもみなかった。脚をなぞるように視線を上げると、折れた脚が目に入り、さらに太ももまで視線を移したところで、その上部に残る傷跡を見つけ、俺は唸り声を漏らした。その声に彼女はびくりと体を震わせる。俺は謝罪した。それからエレベーターへと向かった。俺たちは二階にいて、ロビー、カフ...

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