チャプター 2: 前日
少女視点
前日に受けた殴打のせいで、体中が痛んだ。また次の日も目が覚めてしまったことが、あまり嬉しくはなかった。地獄のような毎日だった。いつ誰の機嫌を損ね、どれほど酷く殴られることになるのか、まったく予測がつかなかった。私はまた厨房に配属された。キングを迎えるための準備を手伝うためだ。昨日はテーブルにグラスと銀食器を並べ、すべてのテーブルにクロスをかけた。今日は、ゲストハウスの清掃と、客用のベッドメイキングだけだった。ゲストハウスは村の東側に位置している。杉でできた大きなキャビンだ。寝室が八つあり、一階にはシャワーがあった。一番大きな部屋はキングのために予約されていた。アルファはすべてが完璧であることを望んでいた。自分の娘の誰かがキングのメイトになるだろうと考えていたのだ。
そんなこと、あり得ないと思う。あの子たちはあまりに高飛車すぎる。ひどいクイーンになるだろう。でも、まあ、何事も可能性はあるのだろうか。自分が何歳なのかさえ知らない。いつ狼の姿に変わってもおかしくない頃合いだとは分かっている。でも、それも疑わしい。夢を見ることはできるけれど。いつか、この場所から逃げ出せるくらい強くなる日が来るだろう。でも、それは今日ではない。ローランドが見張りに立って、私たちが仕事をさぼらないように監視している。ゲストハウスは東門のすぐそばでもある。ぼんやりと考えていると、ローランドが背後から近づいてきて、私を掴み、壁に突き飛ばした。
「お前のケツは最高だな」と男は言う。
男は私のスカートの中に手を突っ込んでくる。下着は持たせてもらえなかったので、何も履いていない。私のスカートは、破れたＴシャツをスカートに作り直したものだ。シャツはただの布切れで、胸に巻き付けているだけ。でも、乳首がかろうじて隠れる程度だ。男は指を一本、私の膣に突き入れた。
「締まってて、濡れてるな」
抵抗しようとしたが、無駄だった。栄養失調と休息不足、そして殴打で、私はあまりにも衰弱していた。ローランドは私を抱え上げ、ベッドに投げつけた。男の手が私の喉を締め上げる。そして、男のものを無理やり私の中に押し込んできた。私は痛みに悲鳴を上げた。やめてと懇願しようとしたが、無駄だった。男は私を平手打ちし、黙れと怒鳴る。私はただ横たわり、男が終わらせるのを待った。
突然、アルファが入ってきて、キングが去るまで私を地下牢に放り込んでおけとローランドに命じた。でも、私は何も悪いことなんてしていない。地下牢にだけは入れないでと彼に懇願した。そこは寒くて、暗くて、蜘蛛がいる場所だ。彼はただ笑い、私を地下牢へと引きずり続けた。その間ずっと、私は足で蹴り、叫び続けていた。彼は私を独房に放り込むと、両手を鎖でつないだ。そして去っていった。私はわんわんと泣き始めた。隠そうとする理由もない。こんな仕打ちを受けるようなことは、何もしていない。私が他と違うからだと、そう思う。私の右の内腿には、山脈の形をした痣がある。髪は黒く、瞳はヘーゼル色だ。他の奴隷たちは赤毛か茶髪だった。彼女たちは、雇われた手伝いのように見える服装をさせられていた。
手の感覚がなかった。ローランドが鎖をきつく締めすぎたのだ。襲ってくる疲労感に抗おうとさえしなかった。私は浅く、落ち着かない眠りへと落ちていった。明るい光の中にいる夢を見る。突然、黒い尻尾が左右に揺れるのが見えた。そして、その尻尾は消える。光が弱まっていくのを感じる。ジュニアが独房の扉を開けた時、私は目を覚ました。彼は食べ物を持ってきてくれた。ジュニアはアルファの息子だ。彼はアルファとは違う。父親が私や他の奴隷たちにしてきたことを快く思っていない。
「今夜はこれしか持ってこられなかった。後でまた持ってこれるように頑張ってみるよ」
「ありがとう」
そして彼は去っていった。たとえアルファの息子であっても、ここで私と一緒にいるところを見つかれば、彼も罰せられるだろう。このクランでは、誰が誰であるかなんて関係なかった。誰であろうと鞭打たれ、地下牢に放り込まれる可能性があった。地下牢は最悪の場所だ。私は夕食を食べた。パンと水だけ。それが看守たちが毎日出す食事だった。二、三口しか食べない。両手がまだ鎖につながれているので、犬のように食べなければならない。もう一度眠ろうとした。でも、眠れなかった。
壁に頭をもたせかけ、ただ目を閉じた。生傷だらけの背中にレンガが食い込む。痛みは耐え難い。泣き始めた。涙で震える体も痛む。だから、疲労が私を飲み込むまで、もっと激しく泣いた。再びこの白い光が私を包む。だが、今度は声が聞こえた。
「大丈夫、お前の時はもうすぐ来る」と声は言った。
「誰なの？」
「いずれ分かる」と声は言った。
そして、何もなくなった。光が消え始める。私はこの夢から覚めた。怖かったからではなく、混乱していたからだ。この声は誰で、なぜ私に話しかけてきたのか？どこから来たのか？看守が交代する時間だから、もう夜も更けてきたのだろう。廊下を何人かが下りてくるのが聞こえる。独房にいる半裸の少女のことを忘れてくれていますようにと、心の中で願う。彼らは忘れていなかった。鍵がガチャガチャと鳴る音が聞こえる。何が起こるか分かっていた。彼らは私を集団で凌辱し、容赦なく殴りつけた。私は痛みで気を失い、無駄な抵抗をしていた。明日、キングがメイトを見つけ、私たちをこの地獄から救ってくれますようにと願う。
足を動かそうとしても、動かない。つまり、また折られているのだ。ローランドは喜ばないだろう。また歩けない。彼はこれまで以上に激怒するに違いない。体を起こして座ろうとすると、痛みに悲鳴が上がる。手首も折られていた。今が何時なのかさえ分からなかった。ローランドが廊下を下りてくるのが聞こえる。できるだけ体を小さくしようと努めた。やがて彼は独房に入ってきた。その顔には、邪悪極まりない笑みが浮かんでいた。大人の男でさえ身震いするほどの笑みだった。
