チャプター 6: メイト

キング・レイ視点

俺たちは俺の病院に到着し、主治医であるバーナード医師を呼び出した。妹はすでにそこで俺を待っていた。ケイリブが彼女にマインドリンクして、俺がどこへ向かっているかを伝えたに違いない。狼の姿になれば車より速いから、彼女がその姿で移動してきたのは分かっていた。バーナード医師が俺の番に手を伸ばす。彼女を手放すのがひどくためらわれた。もし彼女が死んで、彼が助けられなかったらどうする。俺は唸った。

「……番だ」

彼は状況を察し、俺が彼女を彼に引き渡すのをためらっていることを理解した。妹がそっと俺の肩に手を置き、言った。

「陛下、彼女を放して差し上げてください。治療させないと」

彼...

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