第100章 賭けてみる勇気はありますか

カンティニは鼻で笑った。

「あなたの要求は、全くもって不平等だと思わない?」

「同じく脱退を要求しているのに、わたくしにはできて、あなたにはできないというのは、どういう理屈かしら?」

アネルはカンティニの目をじっと見つめる。

「まさかあなたの言いたいことは、わたくしが春藤騎士団を抜けるのは当然で、あなたが朝霧騎士団を抜けるのは天が崩れるほどの大損失だとでも?」

「そうでなければ何だと言うの?」

カンティニはフンと鼻を鳴らした。

「私とあなたは違う。私は南部戦線で大功を立て、騎士長になった。これは全て記録として残っている。では、あなたは? あなたはただ他人の功績を横取りして騎士長...

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