第112章 死にに行く

「突っ込めば軍功が手に入るぞ! 手柄を立てれば故郷で美味いものが食えて、酒も飲める! それに一族の名誉にもなるんだ!」

 元々躊躇していた者たちも、ハンクスの言葉を聞くと、すぐさま再び前へと突き進み始めた。あろうことか、最前列の部隊を押し退け、直接両国連合軍の陣営へと突撃していく。

 右側の高台には絶えず弓兵が補充され、弓弩を操作しては下方の兵士たちに掃射を浴びせる。シンシアら弓兵が後方から敵の弓兵を狙撃してはいるものの、陣営内から補充される人員を食い止めるには至らない。

 その上、陣営からは盾を構えた兵士が次々と飛び出してくる。彼らは盾を並べて壁を作り、その向こうから槍や弩を投擲して...

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