第113章 逃亡兵を追い詰める

 射手たちはすぐさま弓を引き絞り、炎を纏った矢の雨が高台へと真っ直ぐに降り注ぐ。瞬く間に、敵軍の陣営は一面の火の光に包まれた。高台の火がこの戦場一帯を白昼のように照らし出し、それによって両国連合軍の射手たちは高台に登って攻撃を続けることができなくなった。

 その合図を受け、フリーデルとアネルはすぐさま部隊を率いて前へと突き進む。右翼の部隊がメトディであるのを目にして、思わず安堵の息を漏らした。

 彼らは盾を構えた兵士を前衛に立たせ、長槍を持つ兵士がその後ろに続く。一方、暗殺部隊は火の光がもたらした混乱に乗じて、直接陣営へと潜入した。

 両国連合軍の盾の陣形は円形に包囲するものではなく、...

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