第125章 長い待機

 ホウデンには理解できなかった。フリーデルと阿奈尔はすでにカンティニの居場所を突き止め、ゾット城が大部隊で進軍しているわけではないことまで分析している。これほどの好機に、なぜ直接追いかけないのか。そうすれば、カンティニを奪還できないわけがない。

 しかし、フリーデルは駄目だと言った。

「どうして情報があるのにカンティニを助けちゃいけないんだ。あんたたち、本気で彼女に仕返しするつもりじゃないんだろうな!」

 ホウデンは激昂し、フリーデルの襟首を掴んでカンティニを救出しようとしない理由を問い詰めようとした。だが、フリーデルの身のこなしはホウデンよりも遥かに優れていた。ホウデンが近づくより先...

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