第129章 無礼な要求

その後の戦闘で、フリーデルは朝霧騎士団の者たちを最後尾に配置したりはせず、むしろ各自の得意分野に応じて配置し、交代制で戦うよう手配までして、全員に軍功を立てる機会を与えた。しかし、カンティニという女は、公然と軍令に違反して先制攻撃を仕掛けただけでなく、逃亡兵を追ってヴィレ帝国の領地まで入り込んでしまったのだ。

 そして今や、音信不通である!

 以前、朝霧騎士団の者たちは皆、ホウデンがサスロフ側と契約を結んだ後には、カンティニを連れ戻せるだろうと考えていた。何と言っても彼女はホウデンの妻であり、朝霧騎士団の騎士長の一人でもある。正式に騎士団を抜けるまでは、騎士団の面目を代表する存在なのだ。...

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