第175章 不倫相手を探しても構わない

「母上のことなのだが、君も噂くらいは耳にしているかもしれない」

フリーデルは慎重に言葉を選びながら切り出した。

「彼女は少々気性が荒くてね。口も悪い。もし僕たちの結婚を知ったら、ひと騒動起こすだろう。結婚そのものに影響はないが、彼女の言葉が君を傷つけるんじゃないかと心配なんだ」

「もし本当にそんな事態になったら、わたくしの顔を立てる必要はありませんわ。あなたの思う通りに対処してくださって構いません。お義母様は……少し甘やかされすぎてしまったようですから、誰かが灸を据えるべき時なのかもしれませんね」

アネルは目を丸くした。

「貴方とお母様……確か、セリマ奥様でしたわよね? 仲がよろし...

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