第277章 あなたの自由

ホウデンは遅参して王の機嫌を損ねることを恐れ、慌てて足早に奥へと進んだ。

書斎に入り、礼儀正しく一礼する。傍らに控えるコナの表情に不快な色が見て取れないことに安堵し、ホウデンは期待を込めた眼差しをロフに向けた。

(王は俺に何の用だ?)

ホウデンは逸る気持ちを抑えきれない。

(朝霧騎士団の団長に戻してくれるのか? それとも、もっと良いポストを用意してくれたのか? いずれにせよ、日炎騎士団のような掃き溜めよりはマシだ)

ホウデンはもう、日炎騎士団での日々に耐えられなくなっていたのだ。

だが、ホウデンの期待は裏切られた。ロフは机の向こうで手元の文書に静かに目を落とすばかりで、ホウデンの...

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