第282章 もし私たちが去るなら

立て続けに二つの凶報を耳にし、ホウデンは息も絶え絶えだった。彼は歯を食いしばり、衝撃で震える喉から何とか声を絞り出す。

「母上……義姉さんが兄貴をそそのかして分家させ、このタイタン家を出て行こうとしているというのは本当ですか?」

タイタン夫人は、さらに激しく泣き崩れた。

「ええ、そうよ! あの忌々しい女……私が幸せになるのが許せないのよ。以前はアネルというクズのために裏で画策していたくせに、私に勝てないと分かると、今度は兄貴をたぶらかし始めたんだわ」

夫人の嘆きは続く。

「お前も知っているでしょう、メイフィストとテリアンの夫婦仲が良いことを。以前、メイフィストはテリアンのために私に...

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