第293章 ふさわしくない嫁

「ですが、母上……」

 タイタン夫人は、不甲斐なさを責めるような眼差しをメイフィストに向けた。以前、手塩にかけて彼をあまりに素直な良い子に育てすぎてしまったことを、あの一瞬だけは本気で後悔したほどだ。これでは世間知らずが過ぎる。

「メイフィスト、よくお考えなさい。カンティニはタイタン家に嫁いで以来、わたくしとは水と油でした。あの女が逃げ出した今、抑え役のホウデンもいないのです。今のカンティニは、闇に潜む毒蛇も同然ですわ。もしこのまま野放しにすれば、いつか飛び出してきて、わたくしたち全員を殺しにかかるでしょう。あの女なら、間違いなくやります」

「それに、先日ホウデンが戻った際に話していた...

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