第30章

タイタン老婆は目を丸くして言った。

「お前を王城へ行かせる機会を作ったことが、わたしの一番の後悔よ！」

アネルは皮肉げに微笑んだ。

「わたくしてっきり、ホウデンにわたくしを娶らせたことが最大の後悔だとおっしゃるかと思いました」

タイタン老婆が何か言い返す前に、突然ドアが開き、ホウデンが怒り狂ってアネルの前に立ちはだかり、歯ぎしりしながら言った。

「お前は悪辣な女だ！」

「タイタン家の長老を死に追いやっておいて、よくもわたしのお母さんの前でそんな口をきけるな！」

アネルはもはやホウデンのような男と言葉を費やす気などなく、聞いて少し呆れたように顔を背け、冷たい口調で言った。

「わ...