第301章 彼の選択を信じる

サムナーの懸念は消えず、彼はその場に屈み込むと、ルカスの小さな体を強く抱きしめた。

「俺が神経質すぎるわけじゃないんだ。ただ……お前の身に危険が迫るのがどうしても耐えられない。これ以上、お前を傷つけるわけにはいかないんだ」

「もう二度と、お前を失いたくない」

アネルはサムナーを宥めようとしたが、その最後の言葉を聞いて沈黙した。

サムナーの懸念は痛いほどわかる。事実、相手が他のヴィレ帝国の人間であれば、たとえパスカル医師の紹介であっても、アネルとて手放しでルカスを預ける気にはなれなかっただろう。

外の世界で過ごした二年間、ルカスはあまりにも多くの苦痛を味わった。本来なら、幼い子供が背...

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