第7章

 警備員に両脇を抱えられ、引きずり出されながらも広昭は必死に抵抗した。

「夏希! 俺は性依存症なんだ! 自分を抑えられない! お前を傷つけるのが怖かったから、だから……」

「だから他人を傷つけたの? 彼女を他人の生贄にしたっていうの?」

 私は彼の言葉を遮った。

「本当に、完璧な言い訳ね」

 その時、ナナミが突如として狂ったように警備員を振り払い、私に向かって駆け出した。

「夏希! 私ならあなたに全てをあげられる! こいつだって殺してあげる! だから私と一緒にいて!」

「私が汚れてるってわかってる」彼女は泣き叫ぶ。

「でも全部あいつのせいなの! 愛してる、夏希! 一目見た時か...

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