第6章
遺骨を受け取ってから、成瀬耀はずっと部屋に引きこもっていた。
私の魂は日に日に希薄になっていくのを感じる。消え入りそうな煙のように、私は床に丸くなり、泥のような眠りに落ちていた。
微睡みからふと目覚め、目を擦りながら、閉ざされたあのドアを無意識に見やる。
一時間後、田中がやってきた。
彼は乱暴にドアを蹴破った。途端に、濃密な紫煙と酒臭さが部屋から溢れ出す。
射し込んだ強烈な光が、絨毯の上にうずくまる男を暴き出した。
彼の周囲には吸い殻の山が散乱し、ウイスキーの空き瓶が転がり、そして、私の骨壺があった。
彼は、私が生前毎晩抱いていた茶色のテディベアを、死に物狂いで...
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