第18章 代価を払う

石川明美は身体を使って、ドアの前に立ちはだかった。

「どうした?我慢できないのか!お前を高く評価しすぎたな!」

石川明美は顔を上げて、憤慨の声で言った。「我慢できない?それは田中社長のことを言うべきだろう、新垣洋子が現れると、田中社長は我慢できなくなったんじゃないか!仁義道徳、規範倫理なんてすべて忘れたのか!」

田中尋は眉をひそめた。「私のこと、お前が口を挟む番じゃないぞ!」

「いい、じゃあ新垣洋子が何をしたか分かっているなら、なぜ彼女をかばうんだ?」

「石川明美、手を放すのはお前のためだ!それに今、おばさんはリハビリ施設にいるんだが...」

石川明美が心に抱いていた感謝の気持ち...

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