第51章 醜い人は多くの悪事を働く

中広風は多くの女性と遊び回り、外見よりも内面の強さを持つ佐藤俊介のような小物ではなく、彼こそが真の京市四大モテ男の筆頭だった。彼は石川明美に対する欲望が賞賛よりも大きいことを認めていたが、石川明美が田中尋の女である限り、彼女に手出しすることはしないと誓っていた。

中広風はかつて田中尋に石川明美を大切にするよう忠告して、善人を装ったことがある。でないといつか、彼が石川明美を奪うことに耐えられなくなったら、昔の友情など役に立たないだろう。明らかに、中広風の忠告は田中尋の心に留められていなかった。中広風はあごをかきながら、田中尋が一杯ずつ酒を飲んでいるのを見て、突然満足感を覚えた。田中尋のように...

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