第138章 これでいいと思ったのか?

九条雅人は顔を曇らせた。

「そっちで、彼女との協業はどうなってる」

林田思遠が煙をふっと吐き出す。

「どうもこうもない。いま株主どもが、霧島絢香にうちのジュエリーデザインを任せ続けるのは反対だって騒いでる。『ネガティブな報道が会社のイメージに響く』とか言って、即刻担当を替えろだの、関連の提携ごと引っ込めろだの……」

その話題に触れた途端、頭痛がぶり返す。

九条雅人の瞳に、冷たい光が走った。

「妙だな。出方が不自然すぎる。お前のほうはひとまず持ちこたえろ。こっちは人を回して調べさせる」

林田思遠は口元だけで笑い、からかうように言った。

「へえ。二か月前は『気にしない』って言って...

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