第146章 協力するか?

その日の午後。

桜井陽菜はきっちり時間通りに現れた。

窓際に座る人影を見つけると、満足げに口角をつり上げる。

「意外。こんなに早く来るなんて」

そう言いながら、さらりとサングラスを外し、指先で髪を整えた。

九条雅人の前で見せていた、か弱くておっとりした雰囲気は跡形もない。

桜井誠治は距離を置いた声で言う。

「桜井さんのほうこそ用心深い。アフタヌーンティー程度で、そこまで完全装備とは」

陽菜は目だけを上げ、ちらりと流し見た。

「今の私は、ただの一般人じゃないの。ネットのフォロワーも合わせたら百万は超えてるし、そこそこ名の知れた配信者よ。外で変に目立って、話の邪魔をされたら困る...

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