第33章 冤罪を晴らす

霧島絢香は込み上げる感情を押し込み、穏やかに言った。

「雅人も、きっと悪気はないんだと思う。おばあさま、そんなに怒らないで。おばあさまのお気持ちまで、そこまで考えが回らなかっただけかもしれないし」

「好意? 笑わせないで」九条美幸はふん、と鼻を鳴らすと、もう一度スプーンで甘い汁粉をすくって口に運んだ。ようやく眉間のしわが少しだけほどける。

「まったく……あんたくらいよ、まだあの子を庇うのは。本当に良心があるなら、あんたにこんな思いはさせない」

霧島絢香は小さく笑って、それ以上は言い返さなかった。代わりに、九条美幸の皿へ、ふわりと柔らかい菓子を一切れ添える。

「おばあさまの好きな練り...

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