第39章 礼拝して子を授かることを願う

九条雅人の瞳の色が、じわりと濃く沈んでいく。次の瞬間、彼は距離を詰めてきた。

「ん……」

霧島絢香は、その優しさに触れた途端、頭の中がふわりと白く霞んだ。

甘くて、柔らかな啼き声――それだけで、九条雅人の朝の熱が一気に跳ね上がる。大きな手が彼女の背を撫で、少しだけ力を込めると、二人の体はぴたりと重なった。

薄いパジャマ越しでも、彼の存在は否応なく伝わってくる。霧島絢香はとろんとした目で、掠れた声を落とした。

「雅人……」

いつもの淡々とした冷たさはない。代わりに、どこか幼く甘い響きが混じっていた。

九条雅人の呼吸が荒くなる。

「……くれ」

霧島絢香は反応が遅れたまま、熱の底...

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