第87章 使用人を震撼させる

「おばあさま、行けないわけじゃないんですけど……明日にしませんか……」

絢香のためらいを察したのか、九条美幸が拗ねたように言った。

「絢香ちゃん、私ね、この二日ほど体調がよくなかったの。でもあなたが買ってくれた栄養剤を飲んだら、やっと楽になってきて……だから、ちょっと顔を出してごはん食べて、少しおしゃべりしてくれるだけでいいのよ。おばあちゃん、誰にも言わないって約束するから」

言い訳を並べる美幸の必死さに、霧島絢香は笑うに笑えない。けれど、断るのも忍びなくて。

「……分かりました。伺います。お話し相手になりますね」

「よしよしよし!」

美幸は途端に声を弾ませる。

「初音ちゃんも...

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