第100章 窮地に陥って暴挙に出る

昨夜、長谷川遥斗が林田美月と一緒にいたことは、もうわかっていた。

それでも写真を目にした瞬間、諏訪詩織の胃の奥がきつくねじれ、強烈な吐き気がこみ上げた。

彼女は勢いよく立ち上がり、洗面所へ駆け込む。

洗面台に両手をつき、えづくように「うっ……」と乾いた嗚咽を漏らした。

胃の中はぐらぐらと荒れているのに、何も出てこない。

鏡に映る自分は、ひどくみっともない顔をしていた。

眉間に深い皺が寄る。

まとわりつく不快感は、骨に絡みつく虫みたいにしつこい。ほんの一瞬、このまま長谷川遥斗に全部ぶつけてしまおうか――そんな衝動すら湧いた。

そのとき、スマホの着信音が鳴り、現実へ引き戻される。...

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