第101章 血筋を汚す

林田美月はロッキングチェアに身を沈め、ネットを埋め尽くすように流れるスキャンダル記事を眺めていた。胸の奥が、言いようもなくすっとする。

受話口から、男の笑いを含んだ声が届く。

「今回、俺の仕事、完璧だったろ?」

「完璧どころじゃないわ。想像以上」

ここまで徹底的に燃えるなんて、正直、彼女自身も予想していなかった。いまや写真に写っている女が誰なのか、あちこちで特定が始まっている。

長谷川遥斗をよく知る人間なら、あれが誰かなどすぐ分かる。だが事情を知らない連中は、彼の周囲の女を片っ端から掘り返し始めた。

世間が自分を知ろうが知るまいが、林田美月にはどうでもいい。諏訪詩織さえ気づけば、...

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