第107章 強い後ろ盾

諏訪詩織は伸ばした手で彼女の頭をぐいっと押しのけ、露骨に嫌そうな顔をしながら紙ナプキンを一枚引き抜いて手を拭いた。仕草の端々に、隠す気もない嫌悪がにじむ。

林田美月は顔を真っ赤にし、整った顔立ちを歪めて睨みつける。

「……あんた、相手を尊重するってこと知らないの? 私、話してるんだけど!」

諏訪詩織は拭いたナプキンをゴミ箱へ放り込み、ようやくゆっくりと目だけを上げて彼女を一瞥した。

「へえ。人が喋ってたの? 犬の鳴き声かと思った。悪いね」

林田美月の顔色が青白く揺れ、次の瞬間、ふっと冷たい笑みが浮かぶ。

「わかった。あんた、私に嫉妬してるんでしょ。見てなさい。今夜のパーティーの主...

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