第112章 林田美月、死にたいのか!

翌朝早く、諏訪詩織は長谷川遥斗より先に目を覚ました。

ベッドの男を冷ややかに一瞥すると、ソファに置いてあった毛布を畳み、黙ってバスルームへ向かう。

身支度を終えて出てきた頃には、ちょうど長谷川遥斗も目を覚ましていた。

昨夜の酒がよほど効いていたのだろう。洗面所から出てきた諏訪詩織を見て、彼はしばらく呆けたように固まった。

遥斗の表情はどこか曖昧だ。覚えているのは、昨夜、仲間と少し飲んだことだけ。どうやって帰ってきたのかすら思い出せない。

酔った勢いで、変なことを口走っていないだろうか。

不安で落ち着かない遥斗とは対照的に、諏訪詩織は何事もなかったかのように淡々としていた。ただ、薄...

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