第117章 諏訪詩織に何かあった!

最近の諏訪詩織は、やたらと眠気が強かった。胎児が大きくなってきたせいかもしれない。

その夜も早々に眠りに落ち、うつらうつらしていたところで、隣から腕が回ってくる気配を感じた。

眉を寄せて目を開ける。すぐそばにある整った横顔を見て、詩織は小さく顔をしかめ、手で押し返した。

「いつ帰ってきたの?」

あくびを噛み殺しながら、だるそうに上体を起こす。

長谷川遥斗は酒の匂いをまとったまま、詩織の頬に軽く口づけた。

「さっき。起こしたか」

――どうせ、私はもう出ていく。今だけ、我慢。

頬を拭いたくなる衝動をぐっと飲み込み、詩織は軽く彼の肩を押した。

「眠いの。やめて」

遥斗は彼女の眠...

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