第17章 詩織、俺と一緒に帰ろう!

同じ敵意をまとって並び立つ二人を見やりながら、長谷川遥斗は指先で冷たい結婚指輪をくるりと回した。顔色ひとつ変えず、淡々と言い放つ。

「まだ離婚はしてない。俺と帰らないで、どこへ行く気だ? こいつと一緒に行くのか?」

そう言いながら、氷のように冷えた視線を牧野徹へ斜めに投げる。

諏訪詩織は、遥斗が牧野に恨みを向けるのを恐れた。唇をきゅっと結び、きっぱりと言い切る。

「徹がいなくても、私はあなたのところを出ていく。離婚するの」

言うべきことはもう全部言った。相手が首を縦に振るかどうかなど、最初から彼女の関心事ではない。とにかく、この結婚は終わらせる。それだけだ。

「離婚の話は、あとで...

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