第23章 なるほど彼はこんなに子どもが好きだったのか

店内では、仕立てのいいオートクチュールを身にまとった女がバッグを腕に掛け、鼻で笑うように店員へ怒鳴り散らしていた。

店員はひたすら頭を下げて謝り続ける。だが許しを得るどころか、火に油を注いだだけだった。

女はふっと冷笑し、店員を乱暴に押しのけてVIPルームのほうへ歩き出す。

「どんなVIP様がそんなに偉いのか、見せてもらおうじゃない。普通の客を断るほどね」

当然、店員は中の客に迷惑をかけるわけにはいかない。慌てて腕を伸ばして立ちはだかる。

「お客様、申し訳ございません。こちらはお入りいただけません。中には大切なお客様がいらっしゃいまして……。何をお探しでしょうか。私がご案内いたしま...

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