第38章 逆に言いがかりをつける

「あり得ない!」

長谷川遥斗は顔色を変えるなり、ボディーガードの襟元を鷲づかみにして怒鳴りつけた。

「ふざけるな。そいつらの作り話に決まってる。詩織がそんなことするわけないだろ。ちゃんと洗ったのか? 奥様を侮辱するつもりか。クビになりたいのか?」

ボディーガードは泣きたくなるのを堪え、蒼白な顔で首を振る。

「社長、嘘なんてつけません。犯人がそう供述しています」

「詩織が、あいつらと知り合いなはずがない」

遥斗は吐き捨てるように言った。

少し前、夫婦喧嘩の末に諏訪詩織を家に閉じ込めていた。そんな彼女が、ああいう凶悪な連中と接点を持てるはずがない。誰がどう考えても、奴らの虚言だ。

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