第85章 悪人の同盟

鈴木丈史は苛立ちのまま林田美月の喉を乱暴に掴み、怯えきった瞳を覗き込んで低く吐き捨てた。

「前からこんな獣みてえな野心抱えてたのかよ。俺だって今さら関わりたくねえ……けど、もう手ぇ引けると思ってんのか?」

林田美月は息が詰まり、顔色がみるみる青くなる。それでも必死に彼の手首を掴み、絞り出すように言葉を刻んだ。

「だから……私たち……敵じゃなくて……味方……盟友よ……あなたが……助けて」

窒息しかけた、その寸前。

鈴木丈史はようやく指を緩め、手を離した。

「げほっ……!」

林田美月は床に膝をつき、咳き込みながら空気を貪る。苦痛に歪んだ顔の奥で、勝ち誇った色だけがじわりと浮かび上が...

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