第13章

この一言が、錆びついた鈍い刃になって、穴だらけになった私の心臓の中を何度も何度もかき回す。そして最後には、ぷつりと音を立てて折れた。

芝居だと言うのなら、この二年間、私が演じ続けてきた「良妻賢母」こそが本物の芝居だ。

私は彼を見た。長いあいだ愛してきた、この男を。

その瞳に浮かぶ疑いと冷たさを見つめていたら、不意に笑いが込み上げた。

乾いた、血の味が混じったような笑い声が、ダイニングにいつまでも反響する。泣き声より、よほど耳障りな笑いだった。

「芝居? 後藤辰和、私が演技してるとでも思ってるの?」

笑うのをやめ、空っぽになった目で彼を見据える。声はかすれていて小さいのに、どこか臨...

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