第148章

「辰和、恩に報いるのは当然のことだけど、相手がそれを盾にいつまでも要求し続けるなら、甘やかしてばかりはいられないんだよ」

「だから、自分がどこで間違えたか、今なら分かるだろ?」

後藤辰和は低く呻くように答えた。

「僕は、彼女の好きにさせすぎた……それが間違いでした」

祖母はため息をついた。

「本当に分かっているのかい?」

後藤辰和は頷く。

祖母は深く息を吸い込み、私を指差して後藤辰和に言った。

「辰和、何年もの間、お前にずっと隠していたことがあるんだ」

「私がなぜ、お前と寧凪を結婚させたか分かるかい?」

後藤辰和は呆然と祖母を見つめ、首を横に振った。

祖母の声は少し震え...

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