第151章

再び意識を取り戻したのは、消毒液の匂いが鼻を突く病室だった。

耳元では、医療機器の規則的な電子音が鳴り響いている。

ゆっくりと目を開けたものの、視界はぼやけ、頭の中は真っ白だった。

「お兄ちゃん、やっと目覚めたのね!」

ベッドの傍らに付き添っていた見知らぬ少女が歓喜の声を上げ、慌ててナースコールを押した。

俺は眉をひそめ、目の前にいる、目を真っ赤に腫らした見覚えがあるようで全く見知らぬ少女を見つめた。口を開くと、ひどく掠れた声が出た。

「お前は……誰だ?」

少女の顔に浮かんでいた笑顔が、ピタリと凍りついた。

知らせを受けて駆けつけた医師が素早く俺の検査を行い、険しい表情を浮か...

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