第152章

思いがけない言葉に、私は少しばかり呆然とし、そして心にぽっかりと穴が空いたような喪失感を覚えた。

後藤辰和とあれほど長きにわたって絡み合ってきたというのに、まさかこんな結末を迎えることになろうとは。

「寧凪?」

私が黙り込んでいると、後藤寧々が声をかけてきた。

私はハッと我に返った。

「聞いてるわ」

「お医者様がね、彼を刺激してはいけないって。だからお祖母様も、あなたの存在は彼に伏せておくようにって」

私は小さく頷いた。

「お祖母様のやり方は正しいと思う」

「でも最近、仕事でそっちに行って、あなたに会ってしまったの。どうやら疑念を抱いたみたいで、あなたのことを人に調べさせて...

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