第154章

心は千々に乱れ、どう説明すればいいのか分からなかった。

エレベーターが到着する。

扉が開き、私が早足で降りると、彼も後を追って出てきた。

長い廊下が続き、私の部屋はその突き当たりにある。

「後藤さん、これ以上ついて来ないでください」

部屋の前で立ち止まり、彼に向き直る。

「夜更けに女性の後をつけるなんて、非常に無作法だと思いませんか」

後藤辰和は足を止め、複雑な眼差しで私を見つめた。

「俺はただ、理由を知りたいだけだ……どうして君に会うたび、ここが痛むのか」

彼は自身の胸元を指差した。

私の喉は、何かで塞がれたように詰まった。

「それならお医者様に診てもらうべきです。見...

ログインして続きを読む