第169章

後藤辰和はアリを喜ばせるため、室内のキッズ向けアミューズメントパークを貸し切りにし、週末に連れて行く約束をしていた。

アリは数日前からずっとご機嫌で、週末の朝も早くから目を覚まし、興奮を隠しきれない様子だった。

「ママ、ママ! 遊園地行く! パパとママと一緒に行くの!」

アリは私が新しく買ってあげた恐竜の着ぐるみパジャマ姿で、ベッドの上をぴょんぴょんと跳ね回っている。

「はいはい、遊園地ね」

私は微笑みながら彼女を抱き下ろした。

「まずは朝ごはん。食べ終わったら出発しようね」

後藤辰和もすでに身支度を整えていた。カジュアルなシャツにスラックスという出で立ちで、普段の厳格さが抜け...

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