第170章

私たちは一斉に彼女へ視線を向けた。

アリは片手で後藤辰和の手を握り、もう片方の手で坂東月夜を指差しながら、この年齢特有の無邪気でストレートな声で言った。

「このおばちゃん、わたしの新しいママになりたいの? ずっとパパのこと見てるし、なんだかんだ理由つけてパパのそばに寄ってくるもん」

「それに、この前いた怖いおばあちゃんも、このおばちゃんといっぱいお話ししなさいって言ってた。パパとこのおばちゃんをくっつけて、わたしの新しいママにしようとしてるんでしょ?」

坂東月夜の可憐な顔が、一瞬にして真っ赤に染まった。

まさか三歳児に自分の下心をここまで露骨に暴かれるとは、夢にも思っていなかったの...

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