第174章

アリはよく分かっていないようだったが、坂東月夜が悲しんでいるのを感じ取ったのだろう。彼女の指をそっと引っ張った。

「どうして急に悲しそうなお顔をするの?」

「私を助けてくれたんだから、パパもママも絶対に優しくしてくれるよ。何か悲しいことがあったら、全部パパとママに話してね」

坂東月夜はアリの小さな手を握り返し、ふいに涙をこぼした。

「分かってるわ。これは嬉し泣きなの。悲しいわけじゃないから、心配しないでね」

アリはこくりと頷いた。

「パパもママも、とってもすごいんだよ。だから、もし困ったことがあったら絶対に教えてね。パパたちが絶対に解決してくれるから」

アリがしばらく彼女と話を...

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