第179章

須藤岩治は無意識に一歩後ずさった。

「どういう意味だ?」

後藤寧々は彼を無視して私を振り向き、目配せをした。

私たちは二人で同時に動き、左右から彼の腕を掴み上げた。

「何をする気だ!」

須藤岩治は必死にもがき、私たちの拘束から逃れようとした。

見かけこそ大柄だが、その実態は虚仮威しに過ぎない。ただのひ弱な男で、抵抗する力などちっともなかった。

「別に何もしないわよ。ただ、あんたと少し遊びたいだけ」

須藤岩治はガタガタと震え上がった。

「ど、どうやって遊ぶつもりだ?」

三十分後。

ボクシングジムのパーソナルトレーニングエリア、VIPルーム。

須藤岩治はサンドバッグに縛り...

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