第73章

「俺の腕を知らないわけじゃないだろう? 吉報を待ってな」

良介先輩は舌打ちし、自信たっぷりにそう言った。

入院して三日目。良介先輩は修復を終えたハードディスクを持って病室に現れた。

「ほら、例のブツだ」

「ありがとうございます、先輩」

「礼には及ばんよ」

堀内逸弥はそのハードディスクからデータを抽出し、選別作業を経て、あの日の一連の出来事が記録された映像データを復元した。

「これを持って、警察へ行こう」

私を陥れた女子生徒の元へ警察が踏み込んだ瞬間、彼女は尋問されるまでもなく震え上がり、恐怖のあまり黒幕の名前をあっさりと吐いたという。

「寧凪」堀内逸弥は一呼吸置いてから告げ...

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