第84章

後藤寧々はアハハと笑い飛ばした。「知らない、知らないわ。私たち、全然親しくないし」

「そうかい?」お祖母様は眉をひそめる。「あんたが着ている服も、なんだか……」

後藤寧々はいそいそと口実を作った。「ちょっと外してくるね」

彼女が出て行ってまもなく、お祖母様のもとに一本の電話が入った。少し驚いた様子で、ちらりと私を見る。私は不思議に思って尋ねた。

「お祖母様、どうかなさいましたか?」

お祖母様は手を振る。「なんでもないよ」

「寧凪、このお菓子を食べてごらん。一緒に食べると美味しいから」

お祖母様は慈愛に満ちた笑みを浮かべ、もっと食べるようにと優しく勧めてくれた。

やがて、後藤寧...

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