第91章

太田哲は顔色をコロコロと変え、羞恥と怒りで顔を真っ赤にした。

「適当なことを抜かすな!」

早乙女星奈が慌てて割って入る。

「寧凪、なんてこと言うの? 太田哲さんは太田テクの跡取りだし、婚約者だっているのよ。そんな人じゃないわ。早く謝って」

「へえ」

私は間の抜けた声を上げた。

「試したの? 彼が『できる』かどうか知ってるわけ?」

私の強烈な返しに、早乙女星奈は恨めしそうに口をつぐんだ。

私は鼻で笑う。

「間違ったことは言ってないわ。どうして謝る必要があるの?」

「百歩譲って謝罪が必要だとしても、それは私じゃない」

「先に暴言を吐いたのが誰か、自分の胸に聞いてみればいい」...

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