第132章 独占欲

マンションに戻るなり、鈴木七海は彼にシャワーを浴びるよう言いつけた。

着替えを済ませて戻ると、彼女はソファに深く腰掛けたまま言った。

「そこに座って。写真を撮るから」

説明はなかったが、佐藤奈須はすぐにその意図を察した。

二人の関係を公にした以上、写真を何枚か世に出して周知の事実にしなければならない。彼女が星辰グループを選んだということを、世間に知らしめる必要があるのだ。

彼は素直に従い、ベランダの椅子に腰を下ろした。手近にあった本を手に取り、気怠げなポーズをとってみせる。

鈴木七海がスマホのカメラを向ける。

ファインダー越しの彼は、白いシャツに淡いブルーのデニムという出で立ち...

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