第138章 お姉さんと呼んで

つまり、先ほどの確認通りだということだ。食事会は今夜、場所はF市でも随一の豪華さを誇る『ホテル・ランティン』にて行われる。

鈴木七海は小さく頷くと、席を立った。

「少し待っていて。着替えて、お化粧もしてくるわ」

公に関係を明らかにしてから、彼の友人に正式に会うのはこれが初めてだ。相応に身なりを整えるべきだと彼女は考えたのである。

ところが佐藤奈須は彼女を引き留め、悪戯っぽい笑みを浮かべた。

「嫌だね。そんな綺麗な七海を、あいつらに見せたくない」

鈴木七海は呆れた。

「でも、貴方の顔を立てるために着飾るのよ?」

彼女は彼のメンツを立てるつもりでいたのだ。

自分が連れている女性...

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